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メガンテのメタル三昧

私メガンテがメタルについて語ります。新譜紹介やライブレポートの他、blackmetalとdjentを中心にオススメ盤の紹介なども行います

【検証】ハードロック?それともメタル??『ネオクラシカル』の分類と系譜

へヴィメタル 様式美 へヴィメタル史 イングヴェイ・マルムスティーン リッチー・ブラックモア

先日、私の周りでこんな話題が上がった。

 

「やっぱ、イングヴェイ速弾きはメタルの常識を覆したよな??」

「そうそう、それまではエディ・ヴァンヘイレンとランディ・ローズ
   が最もテクニカルなギタリストだったのにな!今のメタルの基盤が
イングヴェイで作られたと言ってもいいんじゃないか?」

「いやー、王者イングヴェイ・マルムスティーンこそking of へヴィメタルだよ」

 

と、まぁこんな会話があったのです。
(やたらとイングヴェイ・マルムスティーンの話が登場する当ブログですが、
「またかよ、、」的な目線で見守って頂ければ笑)

 

ん??何かおかしくないか?
私はこの会話を聞いて、妙な違和感に包まれたのを覚えています。

確かに、最近のprog-metalでもdjentでも、メタルコアでもデスラッシュでも。

イングヴェイが打ち立てた速弾きのボキャブラリーが使用されていることは
明白だといえるでしょう。故に、今のメタルのサブジャンルの基礎を作り上げた、というのは彼が王者と呼ばれるの理由の一旦でもあり、メタルの歴史から見ても確かな
事実でもあるのでしょう。

しかし。

その問題と、彼の音楽が「へヴィメタル」かどうか、という問題は全く別モノでは
ないでしょうか??

私の思うに、「へヴィメタル」とはジャンルでもあり、精神面、もしくはマインド
の種類なのではないかと考えております。

それを語る前に、まず2000年代以降のイングヴェイの曲で割とメタルっぽい!
という曲が何曲かあるので、そちらを紹介しましょう。

楽曲コンセプトとマインド面、という話をする上でわかりやすいかと思います。

まず1つ目。
アルバム『unleash the fury』の1曲目に収録された「locked and loaded」

古くはジューダスプリーストのpainkiller、このアルバムが発売された年を考ると、
その時に流行っていたメロデス勢がよく使用した6弦を8分で刻み、5弦で
メロディを弾くメタルリフで曲が始まります。

当時思ったのは、これはイングヴェイが逆に影響された「逆輸入リフ」だな、
ということでした。

もしこのリフをイングヴェイが全て漢のダウンピッキングでプレイしていたなら、
この曲は紛うことなきメタルだといえるでしょう。

しかし、動画で同曲をライブで演奏しているところを確認すると、
王者は同曲のリフを器用にオルタネイトピッキングでプレイしているのです。

メロデスデスラッシュで同系統のリフが登場する場合、6弦のみをダウン、
5弦をアップでピッキングする、という奏法は多く見られます。

これもダウンピッキングの基礎ができていないと不可能かつ、ちょっと
インチキなプレイですので、広くみればこれもダウンピッキングとも
言えるでしょう。メタリカのカーク・ハメットなどはこの奏法を多用
していますね。全ダウン派のジェイムズ・ヘットフィールドともよく
対比されますね。

本家judas priestも、painkillerを始めとするこの手の曲をプレイする際は
グレン・ティプトン、KK.ダウニングともにダウンピッキングを重視してるかと
思います。それこそがメタル魂であると、私は思うのです。

しかし、王者イングヴェイはどうでしょう。
同系統のリフを殆どオルタネイトピッキングでプレイしています。

別にそれが悪いとは特には思いませんが、それが「メタル」的なプレイか
どうか、と言われれば果たしてどうなのでしょうか?

リフ自体はメタルライクでカッコイイです。
しかし、王者がプレイすると、イマイチメタル魂が感じられないというか、、

確かにウマくは見えます。

しかし、迫力がどうも、、というのが正直な感想です。
私があのリフに求めるもの、またはメタルのリフにあるべきもの
、それは特有の迫力と雰囲気、そしてダウンピッキング独特のサウンドと
スピード感、そして何より弾き手の破壊的なメタル魂です。

 

その「破壊力」とでも申しましょうか。
それが王者イングヴェイの作り出すリフ、またはサウンドには
あるでしょうか?

私的な答えは「ノー」です。

様式美メタル、という言葉が示している通り、クラッシックベースの
音楽でお決まりになっている様式美を追求したロックの延長線上にあるのが
彼の音楽ですから、当然「破壊」だの「憎しみ」だの「残虐さ」だのとは
無縁中の無縁です。別にそれが悪いとは爪の先ほども思ってはおりませんが、
様式美、まぁ言ってみればワンパターンでメロディックな要素のみを
追求し、BPMも中途半端なメタルを果たして胸を張って「メタルだ!」と
言っていいものなのかどうなのか。

皆様にも一度考えて頂きたいのです。

「様式美」と「メタル」はどうつながってくるのか。
また、リッチーブラックモアやウリジョンロートが打ち立てた
ロディックメタルの「様式美」と、破壊的なスラッシュメタルベース
のメタルの「様式美」の違いとは??

ハードロックとメタルの系譜を紐解きながら、次回にそちらを考察して
いくことにしましょう!

それでは今回はこれで失礼致します。
最後までお読みくださいまして、誠にありがとうございました。