メガンテのメタル三昧

私メガンテがメタルについて語ります。新譜紹介やライブレポートの他、blackmetalとdjentを中心にオススメ盤の紹介なども行います

【潜入レポート】小林信一 地獄のテクニカルセミナー 9/25後編

前回に引き続き、2016年9月25日に行われた
『地獄のメカニカルトレーニングフレーズ』シリーズの著者、小林信一氏による
ギターセミナーのレポートです。

前回の記事では、セミナーの後半にミニ質問タイムが設けられたところまで
お話しましたが、今回はそれの続きとして、小林氏に寄せられた質問の内容と
それに対する小林氏のお答え、そしてセミナーの最後を締めくくる2曲のデモ演奏
について詳しくお伝えできれば、と思います。

 

さて、それでは早速質問タイムのレポートから始めさせていただきたいと思います。

この日は時間が短く、プレミアムギターズさんに店頭販売されている
シェクターのギターの紹介がメインだったため、元々は質疑応答の時間は設けられて
いなかったため、質問コーナーもショートバージョンということで2人限定でした。

もちろん、そのうちの一人は私です(笑)
こういう時は遠慮は無用なんですよ(笑)

で、私はここぞとばかりにどんな質問を小林氏に投げかけたか、というと、、

 

ズバリ、小林信一氏のシグネチャーペダルであるDragonDriver(black limited edition)の
おいしい使い方とは?

という質問です。

youtubeで、ご本人による解説動画がアップされているのを拝見したことはあるのですが、ご本人にお会いしたら直接聞いてみたい質問がいくつか浮上していたので、
それをまたとないチャンスである今回の質問タイムに投げかけてみました。

小林信一氏によるご回答によると、私の持っているDragonDriver black limited edition
は、今回のセミナーでもご本人が使用していた通常のDragonDriverよりも低音が
ブーストされている仕様になっているそうで、音作りのポイントとしては、toneの
ボリュームを12時くらいに設定して、若干トレブリーな設定にすることなのだとか。

アンプ側では基本、クリーンなサウンドを作って、DragonDriverで歪ませる、という
のが王道の使い方らしいです。もちろん、クランチ気味に少しだけ歪ませた状態でも
全然OK,とのこと。

これだけを見ると、至極単純明快な回答にも見えますが、いろんな設定を試して
DragonDriver black limited editionのオイシイ使い方を模索していた私にとっては
絶大なヒントになりました(笑)

 

もう一人の方の質問は、速弾きや左手先行のタッピングフレーズを弾く際の
左手に関する質問でした。

左手の鍛え方として、普段何気なく弾いてる3ノートパーストリングスのフレーズを
左手だけで弾くようにし、クリーンなサウンドでも左手だけでバッチバチに音が
鳴るようにトレーニングすれば、右手のピッキングを省略した左手先行の
タッピングフレーズにも強くなる、との回答を小林氏は実演付きで提案されていました。

これはなかなか難易度が高いですが、実用性は大いにありそうですね!
まさに地獄のメカニカルトレーニングです!!

こうして急遽設けられた質問タイムは修了し、最後に2曲のデモ演奏を残すのみ、
となりました。いや、有意義な時間は経つのが早いですねー、、。

ラストのデモ演奏1曲目は、最新の教則本「地獄のリズムトレーニングフレーズ」
に収録されている練習曲「変拍子より愛をこめて」でした。

デモ演奏の前に、小林氏は9/15日に発売された最新の教則本の概要を語って
くれました。変拍子の曲を演奏することにより、よりリズムにシビアになれる、
というお話と、本の中で小林氏が提唱したPPMというBPMに代わる新たな単位に
ついての解説は目からウロコでした。

これは地獄信者としては、実際に本を買って練習したい気持ちになりましたね。

本と楽曲の解説を終え、デモ演奏が始まりました。
解説でもおっしゃっていた通り、これまでの地獄シリーズの練習曲と比べると
若干長尺の曲です。それだけにいろんな要素が詰まりまくっていて、
これは恐らく、上級者でも完全にマスターするのには一筋縄ではいかないでしょう。

まさに変拍子から愛がこもっている、そんな楽曲でした。
メタル、というよりも最近の現代フュージョンにも通じるテイストがあったかも?

圧巻の演奏を終えて、いよいよ最後のデモ演奏です。

最後に演奏された曲は、1stソロアルバム『ネクタイジゴク』からバラード曲
「アイスルコト」。先ほどのまさに地獄を体現するプレイからは打って変わって、
実にエモーショナルでアーティキュレーションに溢れた演奏を聴かせてくれました。

やはり、この方の表現力は本物であるとしかいいようのない、そんなギター演奏でした。

こうして約1時間半のセミナーは幕を閉じました。

久しぶりに小林信一氏の演奏を見ましたが、演奏もさることながら、
トークのキレもよく、やはり来てよかったと思わせてくれる、そんな
ギターセミナーでした。

次は是非、バンドで大阪に来てほしいですね。

以上、2016年の9月25日に開催された小林信一氏のギターセミナーの
レポートでした。

最後までお読み頂き、誠にありがとうございました!