メガンテのメタル三昧

私メガンテがメタルについて語ります。新譜紹介やライブレポートの他、blackmetalとdjentを中心にオススメ盤の紹介なども行います

【楽曲紹介】PERIPHERY・Veil Of Maya・Born Of Osiris・Animals as leadersなど

■はじめに

Djentyな皆さんこんにちわ(笑)

どうも、デスメタルばっかり聴いてて最近のDjentには疎いと自分では
思っていた私ですが、メシュガーを2008年あたりに聴いてからというもの、
「そっち系」のジャンルには意外と目がなかったりしますww

 

最近は、猫も杓子もみーんなメタルコアかDjentか、みたいになってきて
どんどん楽曲の難易度が上がってきてますよね(笑)

その中でも、私が好きで仕方ない、比較的聴きやすい楽曲を紹介して、
どちらかと言えば古典メタル寄りの皆様にもDjentの素晴らしさを知って
頂こうというのが今回の記事の目的であります。

さて、それでは早速、私のお気に入りの楽曲を紹介させて頂きましょう。

■私の選ぶDjent初級(?)編 

PERIPHERY - Alpha

Born of Osiris - M∆CHINE

Meshuggah - ObZen

Meshuggah - Stengah

これらの楽曲は、最近のDjentと呼ばれている楽曲勢の中でも比較的聴きやすい
部類に入ると私は思います。

パーカッシブなリフをメインにして、複雑な楽曲構成、という共通点はありますが、
考えてみれば、その手法自体は今に始まったことではなく、prog-metalの概念が登場
した90年代にはRushやDream Theaterが既にやっていた手法ではないですか。

7弦ギターや8弦ギターを使った、それまで「ラウド系」と称されていたジャンル
よりもさらにヘヴィでキレのいいサウンドを表現しているのもこのジャンルの
最大の特徴ですが、使用している楽器が少々ハイエンドなものが主流になっている
ことと、音程が低音化していることを除けば、別に構えることのない、それまで
にあったメタルコアなんかとそう変わらないんじゃないか?と私は思います。

例えば、こちらの楽曲などはいかがでしょうか?

ALIASES - Exasperated

SikThのギタリストPINが2010年に新しく始めたバンドALIASES(エイリアシーズ)が
2013年に発表した楽曲です。

イギリスのDjent勢代表として名を馳せていたSikThですが、2008年に一旦活動を
休止し、2013年に再始動を発表したそうですが、2006年以降、新しいアルバムを
発表することもなく、どうやらメンバーは現在このALIASESを始めとする、
それぞれのバンドの活動をメインにしているそうです。

Djent勢と先ほどは書きましたが、これはあくまでも「現在、Djentと呼ばれている
メタルのジャンルに影響を与えたバンド」という意味合いであり、当時、
ニュースタイルのメタルとしてSikThが人気を馳せていた2000年代中盤には
まだDjentという言葉はありませんでした。

そのSikThのメンバーが始めたバンド、ということで、こちらもやはりDjentyな
香りがしますね(笑)

このこのバンドが有名になり始めた当時、確か2011年くらいのことだったと
思うのですが、その当時は比較的メロディックなメタル(といってもarch enemyとか
the agonistとかIWABOとかethsとか、「そっち」のメロディックですがww)を中心に
聴いていた私にとっては、リフとリズム中心の、なんだか勉強臭いジャンルだなぁ、
なんて思って、少々とっつきにくかった記憶がありますが、楽曲全体を吟味すると
、すごく味わい深いサウンドですね。

■female vocalのバンドもDjentっていうの??ゴッツイ女性ボーカルメタルを紹介!

ここまで書いて、少し疑問に思ったのが「では、同じようなサウンドを武器にしている
女性ボーカルのバンドはDjent勢に入れてもよいのか悪いのか」という事です。

まさしく、先ほどあげたIWABO(この呼び方をしているのはファンだけで、正確な
バンド名は『Iwrestledabearonce』といいます。「オレはクマと一戦交えたぜ」
とでも訳されるのでしょうか?いや、読みにくいわ!)や
フランスのeths、そして最近新譜を発売したThe agonistがいい例です。

まずはこちらの楽曲を聴いて頂きましょう。

Eths - Amaterasu

こちらは、フランスの女性ボーカルバンドethsが2016年に発表したニューアルバム
に収録されている曲なのですが、なかなかゴッツイ音(声じゃなくてもはや『音』!)
でしょう??

パーカッシブ要素とprog-metal的な複雑怪奇要素はDjent勢ほどではないですが、
ヘヴィな中にもなんとなく漂うゴシックな雰囲気って言うんですかね?
「洋風」な(笑)雰囲気が溜まりませんね!

こちらのバンドはなんか、ボーカルが頻繁に変わる印象があるので、この
最新アルバムで歌ってるのが、果たして何代目のボーカルなのか、私は知りませんww

次にこちらを聴いて頂きましょう

Iwrestledabearonce -Curse The Spot

アメリカのメタルコアバンドIWABOの2015年発表の『Hail Mary』に収録された
Curse The Spotという楽曲です。

このバンドも、どうもメンバーが流動的なイメージがあるので、これを歌ってる人が
果たして私のイメージするIWABOのシンガーなのかどうかは知りませんwww

どうも、、あのアホなPVの印象が強いので、、こういう本気でかっこいい曲を
持って来られても困ります(笑)

しかし、このバンド、なかなかに複雑でゴッツくてDjentyではないですか??

で、次に来るのがこちらです。

THE AGONIST - The Chain

wwwww一気にメロディックになりましたねwww

思えば、このthe agonistもボーカルが2代目なんですね、、
アリッサ嬢がarch enemyの加入と共に脱退してから2代目シンガーとして
ヴィッキー・プサラキスが加入して2作目のアルバムとなる本作は
過去のハードコア要素のある作風から一気にメロディックな作風になった
ような気がします。いや、前作Eye Of Providenceをそれほどまともに聴いてない
からそう思うだけかもしれませんが、、、


そして最後に紹介するのがこちらです。

Once Human-Eyes of the chaos

元マシーンヘッドのギタリストを務めていたローガン・マダーによる
女性ボーカルスタイルのメタルコアバンドOnce Humanです!

イカツイ!!ゴッツイ!!!

シンガーのローレン・ハート氏は非常にいいデスボイスと鍛えられたムッキムキの
肉体を披露しているイカツイ姉ちゃんというイメージでしたが、、、、

は???これでご年齢がアラフィフとか、、、本当ですか???

それにしては、随分とお若いwwwww

そしてお美しいwwww

 

いかがだったでしょうか?

最初にテーマとして標榜したDjentyなメタルとは若干路線がズレてきましたが、
最近のfemale vocalのバンドにも、Djent勢に負けないイカツイバンドが大勢
います!ということをお伝えしたかったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

【検証】ハードロック?それともメタル??『ネオクラシカル』の分類と系譜

先日、私の周りでこんな話題が上がった。

 

「やっぱ、イングヴェイ速弾きはメタルの常識を覆したよな??」

「そうそう、それまではエディ・ヴァンヘイレンとランディ・ローズ
   が最もテクニカルなギタリストだったのにな!今のメタルの基盤が
イングヴェイで作られたと言ってもいいんじゃないか?」

「いやー、王者イングヴェイ・マルムスティーンこそking of へヴィメタルだよ」

 

と、まぁこんな会話があったのです。
(やたらとイングヴェイ・マルムスティーンの話が登場する当ブログですが、
「またかよ、、」的な目線で見守って頂ければ笑)

 

ん??何かおかしくないか?
私はこの会話を聞いて、妙な違和感に包まれたのを覚えています。

確かに、最近のprog-metalでもdjentでも、メタルコアでもデスラッシュでも。

イングヴェイが打ち立てた速弾きのボキャブラリーが使用されていることは
明白だといえるでしょう。故に、今のメタルのサブジャンルの基礎を作り上げた、というのは彼が王者と呼ばれるの理由の一旦でもあり、メタルの歴史から見ても確かな
事実でもあるのでしょう。

しかし。

その問題と、彼の音楽が「へヴィメタル」かどうか、という問題は全く別モノでは
ないでしょうか??

私の思うに、「へヴィメタル」とはジャンルでもあり、精神面、もしくはマインド
の種類なのではないかと考えております。

それを語る前に、まず2000年代以降のイングヴェイの曲で割とメタルっぽい!
という曲が何曲かあるので、そちらを紹介しましょう。

楽曲コンセプトとマインド面、という話をする上でわかりやすいかと思います。

まず1つ目。
アルバム『unleash the fury』の1曲目に収録された「locked and loaded」

古くはジューダスプリーストのpainkiller、このアルバムが発売された年を考ると、
その時に流行っていたメロデス勢がよく使用した6弦を8分で刻み、5弦で
メロディを弾くメタルリフで曲が始まります。

当時思ったのは、これはイングヴェイが逆に影響された「逆輸入リフ」だな、
ということでした。

もしこのリフをイングヴェイが全て漢のダウンピッキングでプレイしていたなら、
この曲は紛うことなきメタルだといえるでしょう。

しかし、動画で同曲をライブで演奏しているところを確認すると、
王者は同曲のリフを器用にオルタネイトピッキングでプレイしているのです。

メロデスデスラッシュで同系統のリフが登場する場合、6弦のみをダウン、
5弦をアップでピッキングする、という奏法は多く見られます。

これもダウンピッキングの基礎ができていないと不可能かつ、ちょっと
インチキなプレイですので、広くみればこれもダウンピッキングとも
言えるでしょう。メタリカのカーク・ハメットなどはこの奏法を多用
していますね。全ダウン派のジェイムズ・ヘットフィールドともよく
対比されますね。

本家judas priestも、painkillerを始めとするこの手の曲をプレイする際は
グレン・ティプトン、KK.ダウニングともにダウンピッキングを重視してるかと
思います。それこそがメタル魂であると、私は思うのです。

しかし、王者イングヴェイはどうでしょう。
同系統のリフを殆どオルタネイトピッキングでプレイしています。

別にそれが悪いとは特には思いませんが、それが「メタル」的なプレイか
どうか、と言われれば果たしてどうなのでしょうか?

リフ自体はメタルライクでカッコイイです。
しかし、王者がプレイすると、イマイチメタル魂が感じられないというか、、

確かにウマくは見えます。

しかし、迫力がどうも、、というのが正直な感想です。
私があのリフに求めるもの、またはメタルのリフにあるべきもの
、それは特有の迫力と雰囲気、そしてダウンピッキング独特のサウンドと
スピード感、そして何より弾き手の破壊的なメタル魂です。

 

その「破壊力」とでも申しましょうか。
それが王者イングヴェイの作り出すリフ、またはサウンドには
あるでしょうか?

私的な答えは「ノー」です。

様式美メタル、という言葉が示している通り、クラッシックベースの
音楽でお決まりになっている様式美を追求したロックの延長線上にあるのが
彼の音楽ですから、当然「破壊」だの「憎しみ」だの「残虐さ」だのとは
無縁中の無縁です。別にそれが悪いとは爪の先ほども思ってはおりませんが、
様式美、まぁ言ってみればワンパターンでメロディックな要素のみを
追求し、BPMも中途半端なメタルを果たして胸を張って「メタルだ!」と
言っていいものなのかどうなのか。

皆様にも一度考えて頂きたいのです。

「様式美」と「メタル」はどうつながってくるのか。
また、リッチーブラックモアやウリジョンロートが打ち立てた
ロディックメタルの「様式美」と、破壊的なスラッシュメタルベース
のメタルの「様式美」の違いとは??

ハードロックとメタルの系譜を紐解きながら、次回にそちらを考察して
いくことにしましょう!

それでは今回はこれで失礼致します。
最後までお読みくださいまして、誠にありがとうございました。

 

【ウェブサイト紹介】25 jazz fusion licks lesson

すごいギター教則サイトを発見したのでここで紹介させて頂きたいと思います。

その名も

『25 jazz fusion licks lesson』

stephane licarelliなるフュージョン系のギタリストが、フュージョンテイストのオケを
バックに、様々なギタリストのプレイスタイルをシミュレートしてアドリブ例を
紹介する、という趣旨のサイトです。

youtubeなどの動画コンテンツで、この手の動画はよくありそうですが、
このサイトのすごいところは、動画の中でプレイしているリックすべてのtabを
PDFで無料ダウンロードできるところと、任意のスピードで(bpm108とbpm90の
二種類が用意されています)バッキングトラックを再生できるところ、
登場する25種類のリックを個別にノーマルテンポ、スローテンポの2種類ずつ確認
できるところ、そして、動画プレイヤー内にメトロノームが内臓されていて、任意の
スピードでトレーニングができるところです!

こんな教則サイト今まであったでしょうか?

何冊もでている同じような内容の下手な教則本を買うよりも、よっぽど実践的な
勉強になるとは思いませんか?

というよりも、ここまで現代ジャズのスタイルに肉薄したフレーズを紹介している
教則本に私は出会ったことがありません。

少々乱暴な言い方かも知れませんが、理論的なことはさておいて、
このサイトで紹介されているリックをそのまま覚えて、コードに対応させて
弾くだけでも、かなりアドリブのボキャブラリーが増えるのではないでしょうか?

音使いもかなり変態的なモノが多いので、変態フュージョンスタイルを習得
したい!という方にはまさにうってつけだといえるでしょう。

私は、特に動画冒頭でプレイされているスコット・ヘンダーソンスタイルと
グレッグ・ハウスタイルとフランク・ギャンバレスタイルのプレイが参考に
なりました!!

早速パクらせて頂いております(笑)

あと、気になるリックを一通りコピーしてみて思ったのが、
一見すごく変態で複雑怪奇な音使いだと思っていたのが、意外とペンタ中心に
構成されているフレーズであったり、アウト系のフレーズだと思っていたのが、
意外と普通のアルペジオだったりスケールにインしているフレーズであったり、、

リズムの取り方とフレーズの作り方(もしくは指板の見方)によって、
ここまでシャレオツなフレーズが生み出せるのだなぁ、、というのが
このサイトで一番学べた事なのかもしれません。

 

この動画でプレイしているstephane licarelliというギタリストについて少し
気になったので、google検索をしてみると、この25 jazz fusion lick以外にも、
様々なジャズ・フュージョン系のギターリックを紹介しているらしく、
インターネットを通じて有料で動画と譜面とオケを販売していたり、skype
通じてオンラインレッスンなどもやっているそうなのです。

私個人的には、他の25licksシリーズでは
『25 diminished licks』というのと
『25 mike stern lick』というものが特に気になりました。

デモンストレーション動画を拝見したのですが、ディミニッシュリックの方は
かなり変態アルペジオの応酬!といったところです。

イングヴェイスタイルのネオクラシカルディミニッシュアルペジオしか知らない
そこのあなた!今すぐにデモンストレーション動画と無料tabだけでも見るべきです(笑)

 

 

【書籍紹介】NEW YORK ジャズギター スタイルブック

皆さん、こんにちわ。

今回は書籍紹介シリーズでお送りしたいと思います。

前回は小林信一氏の新書籍『地獄のリズムトレーニングフレーズ』を
紹介しましたが、今回はメタル色のある教則本ではなく、最近の現代
ジャズ・フュージョンのスタイルに焦点を当てた書籍を紹介したいと思います。
(それでもやはり書籍、といえば教則本を紹介するあたりなんとも、、ですね(笑))

「メタル三昧」と銘打った当ブログの趣旨に合うかどうか、、という問題は差し置いて
、、まぁ、今回紹介する本もある意味「メタル」な一冊なので、メタルヘッズ達にも
需要があることを信じて紹介しますwww

言ってみれば、例えば『速弾き』という演奏スタイルそのものがメタルのボキャブラ
である、と拡大解釈するならば、ギターの音を歪ませて奇妙な音使いで弾きまくる
最近のジャズ・フュージョンも十分『メタル』であると言えるのではないでしょうか?

そもそも、ギターの『速弾き』という表現法自体、ジョージ・ベンソンの時代、いやチャーリー・クリスチャンの時代からジャズの世界では普通に用いられている手法です。

本書は、決して『速弾き』に焦点を当てられた本ではありませんが、
平板なジャズ奏法の教則本でもありません。

「脱ビバップ」のコンセプトの元に執筆された本書で取り上げられている
フレーズは、カート・ローゼンウィンケルやアダム・ロジャース、そして
ジョナサン・クライスバーグといった現代のコンテンポラリージャズの
名手達のプレイスタイルを模倣した奇怪なリズムと音使いのフレーズだらけです。

現代ジャズを体現する名手達の意味不明の音使いをものにしてみたい!
という方にはまさにうってつけの教則本になるのではないでしょうか?

この本で紹介されているフレーズ例はどれも基本的な理論の元に打ち立てられた
ものばかりなので、基本的な音楽理論やジャズの奏法を理解していなければ
難易度の高いものになりますが、コードトーンやアヴェイラブルノート的な解釈
でのアドリブが可能な方で、少し変わったアプローチを模索している方に
とっては変態奏法の入門書として最適な本だと思います。

加えて、私に思うに、それらのジャズのアプローチを知らないメタルヘッズ
達にも、普段使わないであろうフレーズがたくさんでてくるので、
それらをそのまま覚えてメタルのプレイに活かすことも十分可能なのでは
ないでしょうか?

この本で紹介されているフレーズを速弾きのラインを構築するボキャブラリーに
加えるのも、私は全然ありだと思います。

 

 

 

【潜入レポート】小林信一 地獄のテクニカルセミナー 9/25後編

前回に引き続き、2016年9月25日に行われた
『地獄のメカニカルトレーニングフレーズ』シリーズの著者、小林信一氏による
ギターセミナーのレポートです。

前回の記事では、セミナーの後半にミニ質問タイムが設けられたところまで
お話しましたが、今回はそれの続きとして、小林氏に寄せられた質問の内容と
それに対する小林氏のお答え、そしてセミナーの最後を締めくくる2曲のデモ演奏
について詳しくお伝えできれば、と思います。

 

さて、それでは早速質問タイムのレポートから始めさせていただきたいと思います。

この日は時間が短く、プレミアムギターズさんに店頭販売されている
シェクターのギターの紹介がメインだったため、元々は質疑応答の時間は設けられて
いなかったため、質問コーナーもショートバージョンということで2人限定でした。

もちろん、そのうちの一人は私です(笑)
こういう時は遠慮は無用なんですよ(笑)

で、私はここぞとばかりにどんな質問を小林氏に投げかけたか、というと、、

 

ズバリ、小林信一氏のシグネチャーペダルであるDragonDriver(black limited edition)の
おいしい使い方とは?

という質問です。

youtubeで、ご本人による解説動画がアップされているのを拝見したことはあるのですが、ご本人にお会いしたら直接聞いてみたい質問がいくつか浮上していたので、
それをまたとないチャンスである今回の質問タイムに投げかけてみました。

小林信一氏によるご回答によると、私の持っているDragonDriver black limited edition
は、今回のセミナーでもご本人が使用していた通常のDragonDriverよりも低音が
ブーストされている仕様になっているそうで、音作りのポイントとしては、toneの
ボリュームを12時くらいに設定して、若干トレブリーな設定にすることなのだとか。

アンプ側では基本、クリーンなサウンドを作って、DragonDriverで歪ませる、という
のが王道の使い方らしいです。もちろん、クランチ気味に少しだけ歪ませた状態でも
全然OK,とのこと。

これだけを見ると、至極単純明快な回答にも見えますが、いろんな設定を試して
DragonDriver black limited editionのオイシイ使い方を模索していた私にとっては
絶大なヒントになりました(笑)

 

もう一人の方の質問は、速弾きや左手先行のタッピングフレーズを弾く際の
左手に関する質問でした。

左手の鍛え方として、普段何気なく弾いてる3ノートパーストリングスのフレーズを
左手だけで弾くようにし、クリーンなサウンドでも左手だけでバッチバチに音が
鳴るようにトレーニングすれば、右手のピッキングを省略した左手先行の
タッピングフレーズにも強くなる、との回答を小林氏は実演付きで提案されていました。

これはなかなか難易度が高いですが、実用性は大いにありそうですね!
まさに地獄のメカニカルトレーニングです!!

こうして急遽設けられた質問タイムは修了し、最後に2曲のデモ演奏を残すのみ、
となりました。いや、有意義な時間は経つのが早いですねー、、。

ラストのデモ演奏1曲目は、最新の教則本「地獄のリズムトレーニングフレーズ」
に収録されている練習曲「変拍子より愛をこめて」でした。

デモ演奏の前に、小林氏は9/15日に発売された最新の教則本の概要を語って
くれました。変拍子の曲を演奏することにより、よりリズムにシビアになれる、
というお話と、本の中で小林氏が提唱したPPMというBPMに代わる新たな単位に
ついての解説は目からウロコでした。

これは地獄信者としては、実際に本を買って練習したい気持ちになりましたね。

本と楽曲の解説を終え、デモ演奏が始まりました。
解説でもおっしゃっていた通り、これまでの地獄シリーズの練習曲と比べると
若干長尺の曲です。それだけにいろんな要素が詰まりまくっていて、
これは恐らく、上級者でも完全にマスターするのには一筋縄ではいかないでしょう。

まさに変拍子から愛がこもっている、そんな楽曲でした。
メタル、というよりも最近の現代フュージョンにも通じるテイストがあったかも?

圧巻の演奏を終えて、いよいよ最後のデモ演奏です。

最後に演奏された曲は、1stソロアルバム『ネクタイジゴク』からバラード曲
「アイスルコト」。先ほどのまさに地獄を体現するプレイからは打って変わって、
実にエモーショナルでアーティキュレーションに溢れた演奏を聴かせてくれました。

やはり、この方の表現力は本物であるとしかいいようのない、そんなギター演奏でした。

こうして約1時間半のセミナーは幕を閉じました。

久しぶりに小林信一氏の演奏を見ましたが、演奏もさることながら、
トークのキレもよく、やはり来てよかったと思わせてくれる、そんな
ギターセミナーでした。

次は是非、バンドで大阪に来てほしいですね。

以上、2016年の9月25日に開催された小林信一氏のギターセミナーの
レポートでした。

最後までお読み頂き、誠にありがとうございました!

 

 

【潜入レポート】小林信一 地獄のテクニカルセミナー 9/25 前編

皆様こんにちわ。

先日、『地獄のメカニカルトレーニングフレーズ』シリーズの著者である
小林信一先生のギターセミナーが大阪某所にて行われたので、行ってきました!

今回は、それのレポートをお届けしたいと思います。
元生徒として、これは見逃せません。
(何気に私、小林信一先生の元生徒だったのです。授業がある日は1日中くっついて
ギターを教えてもらっていたほど地獄信者であったりもします)

まず、セミナーが行われた会場が大阪の難波と心斎橋の間くらいにある、結構
マニアックかつ小さめのライブハウスだったこともあり、参加者は20人を切って
おりました。普段は、ハードコアなどのラウドな音楽に需要のあるハコらしく、
まさに地獄のテクニカルセミナーにはうってつけの場所と言っても過言では
ないでしょう。

参加者が少人数であることも手伝ってか、かなりの近距離で小林信一氏のプレイを
見ることができ、ピッキングや運指を間近で確認することができたのはよかったですね

今回は、イケベ楽器の大阪支店である「イケベプレミアムギターズ」の主催、という
事で、プレミアムギターズさんにて販売しているシェクター製のギターを小林信一氏が
テクニカルに試奏しまくる、という趣旨ものでした。

16:30分を少し過ぎたあたりから、お店の方から開始の挨拶があり、小林氏登場。

挨拶もそこそこに、セミナーではおなじみとなっている
「天国のギタートレーニングフレーズ」の収録曲『君をのせて』を華麗に演奏。

毎回、本に載ってるものとは違うアレンジでの演奏を見せてくれるこの曲ですが、
この日はさらに進化しておりました!

アウトロのパワーコードでのキメの部分をレガートで弾きまくる、という圧巻の地獄プレイwwwww

この演奏に使用したのは、小林氏の愛機の一つであるSCHECTERエクシードシリーズの6弦モデルY6『ユリア』。ジャスカー製のフレットとエボニー指板が自慢の一品
なのだとか。

演奏を終えた後は、小林氏によるギター解説。
ボディ材は2ピースの張り合わせ(何と何の張り合わせか、は聞き逃しました、、)で、ピックアップはリアにはDuncanのカスタム5,フロントには同じくDuncanの
シングルコイル仕様のピックアップであるhotrailを搭載しているそうです。

特に小林氏が熱弁されていたのは、ピックアップも含めたこのギターの仕様は、
とにかくレンジの広いサウンドを出すことができるので、どのアンプ、どのエフェクターにも対応ができ、そのアンプやエフェクターの能力を最大に出すことができる、という長所でした。

ギターの説明が終わると、2曲目のデモ演奏が始まりました。

2曲目のデモ演奏は、2015年にリリースされた小林氏のソロアルバム
『ミニ地獄』から、「光陰矢の如し」という曲でした。

 

演奏を終えると、ギターをチェンジ。
後ろにスタンバイさせてあった7弦ギター T7通称『トキ』の登場です!

こちらのギターは、基本スペックは『ユリア』と同じですが、
フレットがジャスカー製のステンレスフレットを採用しているのだとか。

スチール製のフレットに比べて、若干トレブリーな音域が強調されるが、
錆びない、減らない、曇らないという三拍子揃ったのがステンレスフレットの
特徴です。小林氏のように、エモーショナルなベンドを多用するギタリストなら、
ステンレスフレットは鬼に金棒、というわけですね。

しかも、、なんとこの『トキ』と銘打たれた7弦ギター、お値段が100万円
と超高級ギターらしいのです!

そう思うと、7弦ギターという凶悪な低音を出す目的の楽器なのに、気品のある
サウンドに聴こえてくるような気がします(笑)

『トキ』の解説に続いて、3曲目のデモ演奏です。

2010年に発売されたソロアルバム『ネクタイ地獄』から1曲目と2曲目
「トキハナテ」と「ネクタイジゴク」を続けて演奏されました。

 

ご自身のギターでのデモ演奏が終わると、いよいよ店頭に販売されてる
ギターの試奏タイムです。

およそ10本以上はあるのではないか、というシェクター製のギターの中から、
一体どれを試奏されるのでしょうか?

この中から厳選して一本だけ!!という感じなのかな?と思いきや、
プレミアムギターズさんの店員さんのリクエストもあって、小林氏は
超高級ギターと廉価版のギターの2本を試奏されていました。

並べられているギターの中には、地獄カルテットのライブでも頻繁に使用
される機会も多い『ラオウ』の姿もありましたが、今回は演奏の機会は
ありませんでした、、

 

 さあ、一本目に小林氏が試奏するギターは???

プロゲージと呼ばれるシリーズで、先ほどデモ演奏で使用していた
『トキ』の廉価版のギターです!

廉価版、、と言っても、価格は16万円。

充分、普通に「使える」スペックを期待できる価格ですね。
ちなみに、こちらも指板はエボニー指板を採用しているそうなので、
エボニー独特の硬質なサウンドが好きな重低音フリーク向けの一本
なのだとか。(小林信一氏本人談)

また、スケール(弦長)もロングスケールを採用しているので、
低音減でも充分なテンション感を得られるのだそうです!

もしも、私がシェクターのギターを買うとしたら、
間違いなくコレですね!

本家『トキ』のボディには手書きのドラゴンが施されていますが、
こちらは印刷。大きな違いと言えば、そこくらいでしょうか?

ボディの材質も本家の方が恐らく高級なので、サウンド面にも
もちろん影響はするでしょうが、地獄サウンドを体感しようと
思うにはこれで十分すぎるほどのスペックではないでしょうか?

やはり、手書きで装飾を施す、となると高いんですね、、

 

そして、小林氏が次に手にしたのは、
シェクター社の大阪支社の5周年を記念して作成されたという
エクシードシリーズの5Aと呼ばれる高級ギター。

これはもう、見た目からして高級感満載ですね、、

こちらのギターも、指板はエボニー指板なのですが、
エクシードシリーズでのエボニー指板は大変珍しいのだそうです。

ここで小林氏、ギターの指板についてのお話を少し聞かせてくれました。

まず、ギターの指板には柔らかいものから硬いものまでで合計3種類あり、
このギターに採用されている指板の木材はエボニーと言って、一番硬い
材質になるのだそうです。

ギターの指板は、硬い材質になるほど、音を跳ね返す力が働き、音が持続する、
つまり、サステインが増すということなのだとか。

もちろん、サウンドも硬質でヘヴィな音になるので、小林氏はエボニー材の
指板を採用したギターが好きなのだそうです。

さらに、小林氏はこの記念モデルのギターのスペックについて語ってくれました。

このギターには、タップスイッチが付いてあり、押すことによってシングルコイル風の
サウンドが得られるのですが、それの仕組みを教えてくれたのです。

通常、トーンノブを回すと、ハイがカットされてローが協調される仕組み
なのだそうですが、タップスイッチを押すことで、カットする音域のカーブが
変わり、逆にローがカットされてハイが出るようになるのだそうです。

これがタップスイッチを押すとシングルコイル風のサウンドを得られる仕組み
である、とのことです。

 

いよいよ、セミナーも大詰めを迎え、残り2曲のデモ演奏を残すのみと
なりましたが、小林氏は最後に質問タイムを設けてくれました。

小林氏は、私が実際に以前に師事していた先生という事もあり、
ここぞとばかりに私も質問させて頂きました。

 質問の内容と、小林信一先生のお答え、そして
セミナーの最後を締めくくるデモ演奏の模様は後編で詳しくお伝え
させて頂きたいと思います。

それでは一旦、失礼いたします。
後編のレポートもお楽しみに!

 

 

 

 

 

【アイドル紹介】メタルファン必見!こんなところにもメタルはあった!?アイドルソングに潜むメタルを調査! 後編

■はじめに

前回に引き続き、今回もまたアイドルソングに潜む「メタル」を
調査していきたいと思います‼

いわゆるメタル系のアイドルグループの楽曲を紹介するよりも、
本来はメタルとは何ら関連のないアイドルグループ・ユニットの
曲の中に突如登場するメタル曲を紹介した方が趣旨的にも面白い
のではないか?との考えに至ったので、今回はその方向で行きます(笑)

メタル系アイドル特集は近日、別枠で紹介させて頂きますww

あと、ラブライブアイマスシリーズなどのアニメの中のアイドル
ユニットの曲をここに入れてしまうとキリがなくなってしまいますので
、それは「番外編」ということで改めてお送りするとして、今回は
飽くまでも三次元のアイドル限定でお送りしたいと思います。

 

■アイドルに潜むメタル AKBグループ編

では、まず手始めにAKBグループに潜むメタルを探っていきましょう。

まずは、これを紹介せねばこの記事の存在意義などない!
そんな曲を発掘したので最初にこちらを紹介しておきます。

乃木坂46

コウモリよ
[URL]

乃木坂の曲にこんな曲があったのですね。
まごう事なき、メロスピ一直線!

それもドラゴンフォースばりの疾走爆走系のメロスピです!
気になったので、制作陣を見てみると、、、、

高梨康治さん、藤澤健至さん、瀧田イサムさんのクレジットが、、(笑)
メタル系アニソンを得意とする高梨康治さんにark stormgranrodeo
超絶ベーシストの瀧田イサムさんと来ましたか、、、

こりゃメタルにならない方がおかしいレベルです!
そして、アニメ界ではお馴染みのギタリスト藤澤健至さんも
高梨康治さんとの師弟コンビとして加わってるとなれば、、、

アニソン畑のメタラー達が大集合した、このスゴイ曲は実は
「ガールズルール」という乃木坂46の6枚目のシングルの「タイプA」
と題されたバージョンのカップリング曲として収録されているそうなのです。

メインの曲ではないだけに、今のところ乃木坂の曲の中でも、
あまりメジャーな部類に入る曲ではないそうなのですが、これだけ
豪華な制作陣が揃った珠玉の名作たるメロスピナンバーをマイナー曲
として埋もれさせておきたくはないところです!

 

乃木坂46 生駒絵梨花

低体温のキス

またまた乃木坂です!
といっても、こちらは乃木坂46としての楽曲ではなく、
「生駒ちゃん」の愛称で親しまれている生駒絵梨花さんのソロ曲です。

こちらも生駒絵梨花さんのシングルのB面という扱いの楽曲らしいのですが、
なんというか、最近の嬢メタルの楽曲によくありそうなメロディアスで
キャッチ―なへヴィメタルとなっています。

曲調や歌のメロディ、曲の展開なども、アニソンやアイドル曲では定番と
なっている、いわゆる「打ち曲」全開の仕様になっています!

アイドルの曲では、「コール」や「ミックス」などのノリが主流となっている
みたいですが、この曲に限って言えば、1曲を通して全力で打ちまくるべきでしょう!

しかも、「熱さ」と「メタル魂」を表現するために、普通のサンスネ→ロマンスの
打ち方ではなく、流スネ→ドラグーンスピアくらいは行っておきたい所です!

2番サビではムラマサ改→スサノオ、ラスサビでは、アマテラス改→イザナギ、と
ド派手に行っておくのがセオリーでしょう!(と、私は思います)

これらの変形技は、関東式の打ち方に源流があるみたいですので、関西式やオリ技で
攻めている人には若干の抵抗があるかも知れませんが(笑)

 

■最後に 

後半はなんだか、ただのヲタ芸論みたいになってしまいましたが、ひとまず
今回はこれで失礼させて頂きます。

一応、前回の記事を受けての「後編」ということでしたが、これからも
このテーマの記事はシリーズ化してお送りしたいと思っておりますので、
メタラー兼アイドルファンの方には「乞うご期待!」と申し上げておきます!

アイドル曲の中にも、まだまだメタルな曲はいっぱいあると思いますし、
また、メタルコンセプトのアイドルの方もまだまだいらっしゃると思いますので
このテーマに関しての調査はこれからも続けていきたいと思います。

それでは皆様、最後までお読みくださいまして誠にありがとうございました。

以上、「アイドルソングに潜むメタルを調査!後編」というテーマでの
紹介記事でした。

【アイドル紹介】メタルファン必見!こんなところにもメタルはあった!?アイドルソングに潜むメタルを調査!

■はじめに

BABYMETALが世界的にヒットし、passcodeや偶像DROPなどの
ゴリゴリ系メタルコアのアイドルが現れたかと思えば、仮面女子や
フルーツポシェットなどの正統派に近いサウンドで攻めるアイドルも
近年脚光を浴びつつある傾向にあるのではないか。

そこで、今回の記事ではそんなメタル系アイドルに留まらず、
もしかしたら他の正統派路線や地下路線のアイドルにもメタルの
曲はあるのではないか?ひょっとしてアイドルの世界は意外とメタル
で溢れているのではないか?そんな個人的な疑問を解消するべく
いろいろ調査をしてみました。

 

■筆者的代表的メタル系アイドルソング

 

BiS
プリットブレインシンドローム animal

2016年の7月に再始動の宣言をしたBiSですが、
彼女たちの楽曲にもメタル曲は存在します。

上記の2曲はライブで2曲セットでパフォーマンスされる定番曲と
なっているようですが、私はこの2曲にへヴィメタルを感じます。

特に2曲目のanimalですが、どこかネオクラシカルを思わせる曲調に、
ギターソロ(ライブだと、どうしても歌をフィーチャーするためか、
あまり聴こえないですが)は完全にイングヴェイwww

どこからどう聴いてもイングヴェイ系のハーモニックマイナー炸裂shredソロ
なのだから、これはメタルファンは悶絶せざるを得ないでしょう(笑)

しかも、ソロの後半でクラシックの「あの曲」のオマージュ的なキメメロディが
登場する、となれば、これは完全に王者イングヴェイ・マルムスティーントリビュート
としかいいようがないでしょう、確信犯でしょうwww

というか、ギターソロのバッキングパートがどう聴いてもnever dieとかrising force
なんかでよく聴くフリジアンドミナント進行のバッキングだし(笑)

ギタリスト的に言えば、これで王者系ソロ以外の何を弾けとww
といったところでしょうが、これはやりすぎです(笑)

しかし、BiSのライブに参加する隠れイングヴェイファンは歓喜なことは、
まず間違いはないですね。

 

NECRONOMIDOL
phychopomp

出ました!
当ブログでも一度紹介記事を書かせて頂いた耽美系暗黒ブラックメタルアイドルの
NECRONOMIDOLです!

オルゴール風のイントロの後に唐突に始まるダークで邪悪なブラストビートに乗せたブラックメタル系コードリフで始まるこの曲を嫌いになるメタルファンは恐らくいないのではないでしょうか?

全体的な曲の雰囲気がダークで歌詞や歌の雰囲気も暗く、耽美でゴシックな雰囲気が
漂ってるのがいい感じです!

曲のタイトルも『phychopomp』つまり「死の世界に誘う者」を意味する言葉です。
まさにブラックメタルのコンセプトがここに極まっている感じですが、アイドルの
楽曲でここまで負のメタル魂を燃えさせる曲は今までにあったでしょうか。

これで金切り声系の高音域デスボイスが入っていたら完璧なんですけどね(笑)
完全にプリミティブブラックの世界ですwww

 

アイドリング‼12号 河村唯
パパとメタル

スゴイのがありました!
アイドリング‼の河村唯さんのソロ曲です!

その名も「パパとメタル」いや、パパとメタルて、、、
なんと、河村唯さんのお父さんが作曲とギターを務める、これまたなんと
スラッシュメタル丸出しの曲です。

文字通りパパとメタルをやっているのですね(笑)
わかりやすくてよろしいww

NAVERのまとめ記事によると、河村唯さんのお父さんは80年代のジャパメタ
戦国時代に活躍したれっきとしたスラッシュメタラーなのだとか。

80年代スラッシャー風のステージ衣装に身を包み、変形ギターを構える姿は
まさにスラッシュメタル‼スレイヤーを彷彿とさせるダウンピッキング系のリフ
河村唯さんの歌声が乗る様はなんともアンバランスでほほえましいですね。

楽曲の後半で、お父さんによるデスボイスのコーラスパートが入るのがなんともww
お父さん、本気出しすぎです(笑)

20代の娘さんがいらっしゃるお歳になっても健在の不滅のメタル魂は素晴らしいです‼

少し長くなりそうなので、今回は前編ということで、この辺で失礼させて
頂きます。次回の後編の方もお楽しみに‼

最後までご拝読ありがとうございました。

 

 

 

 

 

【CD紹介】TRIX 『POWER』 レヴュー記事

ギタリスト菰口雄矢が在籍するフュージョンバンドTRIXの2012年のアルバム
『POWER』の紹介記事を書かせて頂きたいと思います。

2011年にメンバーチェンジを経て、前任ギタリストの平井武士に代わり、
菰口雄矢が加入しての2枚目のアルバムがこちらです。

カシオペアの熊谷憲明、元T-SQUAREの須藤満に加えて、現代フュージョン
を代表すると言っても過言ではない新鋭ギタリストの菰口雄矢が加入したと
ならば、鬼に金棒ですら生ぬるいくらいではないか!?

私は教則本やDVDにて菰口のプレイを見て度肝を抜かれ、できるだけ最初期の
アルバムを聴いてみたい、と思い、この作品を手に取ったクチです。

これをお読みになっている皆様にも是非とも手に取って頂きたい一枚です!
amazon,yahooオークションで、だいたい2000yenくらいで販売しているので、
お近くのCDショップにて、もし見当たらない場合はそちらでの購入を
検討してみてはいかがでしょうか。

表題曲の「POWER」はyoutubeにて聴くことができますので、一度試聴してみては?
近年、ギター雑誌や教則本などで若手凄腕超絶フュージョンギタリストとして
名を馳せてきた菰口雄矢さんのギターがこれでもか!というくらいに詰まっています。

この表題曲である「POWER」という楽曲、いかにもKENSOT-SQUAREなどの
ジャパニーズフュージョンを思わせる一曲ですが、各楽器のアレンジがえげつない!
それでいて、全く聴き難さやとっつきにくさはなく、むしろ爽やかで非常に耳障りの
いいサウンドになっています。

ここでも光っているのが菰口のギターです。
教則本やギター雑誌の特集などでたびたび紹介されているスウィープのフレーズが
冒頭のテーマメロディから炸裂しています!!(笑)

現代フュージョンを代表するテクニックの一つとして、何らかの7thコードの
4和音(+テンション)アルペジオをメタル系に影響された高速スウィープで弾く、というのは最近では誰もがやっている事のようにも感じますが(リッチー・コッツェン辺りからですかね?この手法がポピュラーになり始めたのって??)、菰口の見せ方はやはり群を抜いてます!!!

歪んだサウンドに意味不明の音使い、奇怪なボイシングのテクニカルなアルペジオ、と
私が現代フュージョンのギタープレイで特徴的に感じているプレイの全てを菰口は
カバーしきっている、と言い切っても過言ではないでしょう。

しかし、彼の教則本を読むと、菰口はギタープレイにおいて、スコット・ヘンダーソンやアラン・ホールズワースがやってそうな、所謂アヴェイラブルノートスケール的な解釈の仕方はどうやらしてないようなのです。

あくまでもメジャースケールを中心にコンバージョンした上で、インターバルをできるだけ奇怪に飛びまくる運指システムを構築している、というのが菰口の基本スタイルらしく、それにテクニカルな7thアルペジオの連結(トライアドでは絶対に弾いてないみたいですね、、これは全ての現代フュージョンギタリストに共通している事かも知れませんが)したスウィープ・エコノミーのフレーズを織り交ぜる、さらに巧みに休符を入れることによってリズムに変化を持たせ、より難解なフレーズを際立たせている、と
いうのがアルバムでも聴くことのできる菰口のプレイスタイルに関するヒントでしょう。

そんな難解かつテクニカルでありながら、どこか爽やかでキャッチ―なサウンドを
この『POWER』というアルバムではふんだんに聴くことができます。

普通のギターインストアルバムとしても、十分に「聴ける」魅力を持っている一枚
ですので、現代フュージョンファン以外の方、特に速弾きギターインスト好きの
方には絶対にオススメしたい一枚です‼

 

 

【書籍紹介】『地獄のリズム・トレーニング・フレーズ』 小林信一(著)

地獄のメカニカルトレーニングでお馴染みの小林信一先生による、
最新書籍、その名も『地獄のリズム・トレーニング・フレーズ』‼

 

最近は、『天国のギタートレーニングソング』シリーズでアニソン特集の
教則本を出版したり、『地獄シリーズ』のビギナー向けベーシックトレーニング版
である『地獄のベーシックトレーニングフレーズ』を出版したりと、
本来の『地獄シリーズ』に比べると、難易度はやや低めの、どちらかというと
「曲を弾き切る事」や「1音に魂を込めて名曲をカヴァーする」といった事に
主眼を置いた書籍が中心でしたが、ここに来てガチの(笑)『地獄シリーズ』が
復活しました‼

書籍のタイトルが『地獄のリズム・トレーニング・フレーズ』という事で、
今回は文字通り「リズム」に主眼を置いた教則本なのですが、
「リズム」と言っても、何もリズムギターやバッキングの譜例ばかりが掲載
されているわけでありません‼

「リード、リズムギター、と全部ひっくるめて『リズムトレーニング』的な視点から
徹底的に鬼畜なトレーニングをしていこうではないか!」

というのが本書のテーマなのです。

amazonの書籍販売ページに記載されてある収録コンテンツを引用すると
このような内容が収録されているそうです。
(これを書いている時点では書籍は未発売)

 

【CONTENTS】
■第壱章
1分間のピッキング回数〜PPM地獄
PPM90~PPM720のトレーニング

■第弐章
リズム・チェンジ地獄
BPM60~BPM200のトレーニング

■第参章
ポリリズム地獄
BPM60~BPM200のトレーニング

■第四章
特殊連符地獄
BPM60~BPM160のトレーニング

■第五章
変拍子地獄
5/4拍子、7/4拍子、6/8拍子、7/8拍子、15/16拍子、13/16拍子のトレーニング

■第六章
カラフル・リズム地獄
休符エクササイズ、ロングトーン、ペンタトニック・スケール、エコノミー・ピッキング、ハミ出し系リズムのトレーニング

■最終練習曲地獄
変拍子より愛を込めて」

■グルーヴィに弾くべし! リフでリズム・トレーニング
◎パワー・コードを織り込んだ8分音符
◎パワー・コードを織り込んだ16分音符
◎高速のダウン・ピッキング
◎高速のオルタネイト・ピッキング
◎単音のカッティング
◎オクターブ・カッティング
◎複音カッティング
◎8分音符LA系ギター・リフ
◎16分音符LA系ギター・リフ
◎コード・ストローク

■Jigoku!智恵袋~リズムを良くするためのトレーニング方法アレコレ~
■本当にあったリズムにまつわる怖い話~筆者の血が凍りついたリズム・トレーニングの失敗談~

【収録曲】
変拍子より愛を込めて」

 

巻末の練習曲は、今回は1曲のみ。
そしてその名も『変拍子から愛をこめて』ですから、、、(笑)


しかし、「グルーヴィに弾くべし! リフでリズム・トレーニング」

と題された項目には、8小節と短いながらもダウンピッキングリフや
カッティングリフなど、各テーマに沿った様々なリズムプレイを鍛えられる
小曲がテーマ別に10個収録されています。

そして、私的には、本書の一番の特徴、といいますか目玉項目はズバリ
変拍子」でしょう。

5/4拍子や7/4拍子のようなへヴィメタルでも比較的ポピュラーな奇数拍子から、
15/16拍子や13/16拍子のようなだいぶマニアックな奇数拍子までを解説しています。

最近の現代フュージョンやdjent系には欠かせない細かい音符の奇数拍子のトレーニング
フレーズが地獄流に掲載されているのは嬉しい事です!

まだ発売日前に書いた記事なので、詳細は不明ですが、私ももちろん入手して
トレーニングに励む予定ですので、本が到着して実際のamazonでプレビューされている譜例以外の全譜例と付属CDの音源をチェックしてから、再度細かいレビューを
お届けしたいと思います!